漆喰は、自然素材でありながら優れた機能性を持ち、健康的で快適な居住空間を提供することから、多くの人々に支持されています。
このコラムでは、漆喰のについて、そしてメリットデメリット、後悔しないポイントについて詳しく説明します。
家づくりで漆喰を検討している方や、漆喰を知りたい方はぜひ参考にしてみてください。
漆喰とは
漆喰は石灰、砂、水などの天然素材を混ぜて作られ、古くから使われてきた自然素材でできた壁材料です。
日本だけでなく世界中で使われてきました。5000年前、エジプトのピラミッドの壁に使われたのが漆喰の起源と言われています。
他にも古代ギリシャやローマ時代の建築物にも使われていたことが判明しています。
1300年前日本へと渡ってきました。飛鳥時代、奈良の高松塚古墳やキトラ古墳などに使われ、奈良時代や平安時代などセメントがない時代に高級建材として広まり、建築物に使用されるようになったそうです。
世界遺産にもなっている法隆寺や姫路城、東京駅など様々な建築物でも使用されています。
漆喰壁にするメリット
[ 健康効果 ]
漆喰は天然素材でつくられており、シックハウスの原因物質である化学的な添加物を含んでいません。
シックハウスの一番の原因であるホルムアルデヒドを吸着し、分解もしてくれます。
国で定められた基準以上に安心安全な建材です。
特に、アレルギーを持つ方や小さな子供がいる家庭におすすめです。
[ 調湿効果 ]
漆喰は湿度が高いときには水分を吸収し、逆に湿度が低いときには水分を放出する特性があり、室内の快適な環境を保つことができます。
特に、梅雨や湿度の高い季節には効果を発揮し、結露やカビを抑えることができます。
[ 抗菌・抗ウイルス機能・消臭効果 ]
漆喰の主原料である消石灰は、強アルカリ性で殺菌効果があり、生活臭の元となる成分を吸着・分解する効果もあります。
[ 耐火性 ]
漆喰は火気に強く防火性が高いので、火が部屋全体に燃え広がりずらい特性を持っています。
無機物なので有毒ガスの発生も一切ありません。
[ 空間を豊かに ]
漆喰と言えば白をイメージする方が多いかもしれませんが、いろんな色を選ぶことが出来ます。
塗り方によって模様が自在なので自由な空間の表現も可能です。
[ 耐久性 ]
適切にメンテナンスを行えば、漆喰は長期間にわたって美しさと機能性を保ちます。壁のひび割れや劣化を防ぎ、住宅の耐久性を向上させます。
漆喰壁のデメリット
[ 施工に手間がかかる ]
漆喰塗りの場合、養生→下塗り→仕上げ塗りと手間がかかります。
漆喰の種類や施工方法によって異なりますが、ビニールクロスに比べて、5倍から6倍程度かかることもあります。
経験豊富な施工業者を選ぶことで施工時間を短縮することが出来ます。
[ 費用 ]
施工に手間がかかる分、工期もクロスに比べると長くなります。
そして、他の壁材よりも高い初期費用がかかる場合があります。
しかし、ビニールクロスのように何度も張替えする必要はありませんので、長い目でみるとコスパに優れた壁材です。
[ ひび割れ ]
施工下地の状態や施工環境の影響を受けたり、建物自体が揺れた場合にも、ひび割れが起きる可能性があります。
もし、ひび割れが起こった場合は、薄く上塗りをしてひび割れ処理をすることができます。
[ 汚れが目立ちやすい ]
漆喰には目には見えないほどの小さな穴が空いており、汚れが吸着しやすくなっています。
美しい漆喰を保つためにはメンテンナンスが必要です。
小さな汚れは消しゴムやメラミンスポンジで落とすことができます。
しつこい汚れは専門業者に相談して処理するのはおすすめです。
後悔しないためのポイント
漆喰を採用する際に後悔しないためには、以下のポイントに注意することが重要です。
[ 信頼できる施工業者を選ぶ ]
漆喰の施工は繊細な作業です。技術力の高い施工業者を選ぶことが重要です。
施工実績などを参考に選びましょう。
[ 予算とのバランスを考える ]
漆喰は初期費用が高い場合がありますが、長期的なメリットを考えて予算とのバランスを取ることが重要です。
無理のない範囲で計画を立てましょう。
まとめ
漆喰は自然素材で、おうちを快適な場所に変えてくれる素敵な素材です。
古くから使われてきた歴史もあり、その特徴や利点を知ると、今後の暮らしに取り入れたくなります。
自然の力を感じながら、心地よい生活を送ることができる漆喰は、心身の健康を大切にする人にとってぴったりの選択です。
専門家と相談しながら、家族や自分に合った暮らし方を考えてみてください。
漆喰を取り入れることで、日々の暮らしがより豊かになることでしょう。
吉住工務店では漆喰を使った家づくりを行っております。お気軽にお問い合わせください🕊